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家入レオ 8thアルバム 『My name』

   

家入レオ 8thアルバム 『My name』

家入レオの8枚目のアルバム、『My name』
2024年10月リリース。

当たり前ですが、ちゃんと物理CDを買います。

家入レオの作品は音楽というよりは、あの人の人生を一部分を切り出して見せてもらっていると感覚で受け止めている。
なので、サブスクとか、youtubeとかでみるのがダメとは言わないが、明示的にレオに金払わずに作品を鑑賞するのには強烈な違和感があります。




そして、毎回毎回、レオ的にやむに已まれぬ理由があってのたうち回って生み出されたものを、



ファンは毎回毎回、あまりの変わりように悶絶しながら消化していく



というのが、レオファンの定石であると思う、ん、だよね?(笑)

出た瞬間に、最高傑作!すごい!とか言っているメッセージがSNSで飛び交うのは仕方ないにせよ、レオの新作が初見最高なんて最高なんて、んなわけねぇ。


一体今回は(orも)何をしでかしてくれたんだ!



というのが、レオに向き合って生きている人間の伝統的な作法であると思料す。




で、My name。
第一印象は普通のアルバムが出た。





普通?








え、家入レオが普通?

でも、普通。
何回聴いても普通。










2019年に出た6thアルバム『DUO』は、一見普通だった。

普通というのは、家入レオの作家性が消し飛んで、レオとは何者なのか問題が棚上げされていて、超絶ボーカリストとしての家入レオが一つの楽器となって自由自在に音を鳴らすようになったという意味で、普通のアルバムに思えた。




そのうえで、異様なまでに音楽的なクオリティの高い(ある意味プリンスのような病的な)傑作アルバムだった。




あー、レオは生き様垂れ流す作家ではなく、ミュージシャンになったんだ、それも仕方ないよな




とか思っていた。

が、ツアーのMCで、



(DUO作った)あの頃は自分は音楽向いていない、もうやめようかと思っていた







とか言っていて、あ、あれ?病んでたの?とビビった。
全然普通ではない(笑)









ネット記事のインタビューで繰り返し語られてた、保育園の保母さんのボランティアをして、子供の純真さに触れることで表現の原点に戻ることができた、というエピソードがあるのですが、ライブMCでは、





もう行き詰っていて、保育園の知り合いから「一度おいでよ」と誘われていて、






ふむふむ、ブルーシート広げたら「うわぁ、海が広がっているよ!」と子供が可愛くわちゃわちゃしたエピソードね、と思いきや、






事務所の人に相談したら、その頃の様子をずっと見てくれていたので、事情察してくれて「気の済むまで行って来たらいいよ」って送り出してくれて








ん?


ずいぶん重いなぁ(笑えない)





で、そのあとに、










(コロナでライブが出来ない時期があったので)みんなに会って報告もできないままに、そういう決断をするのはよくないと思って、なんとか乗り切って今があります。










本気かよ(笑)



という意味で、漂っていた病的なまでのハイクオリティの裏には本当にやみまくっていた、というオチが隠されていた、とか、





家入レオが普通





なんてのが、そもそもおかしい(笑)






で、8thアルバム「My name」。

普通です。
いいアルバムです。

病んでない。
なんか、力の抜けた普通。

まぁ、家入レオなので、数年後に、あの時はあんなんだったのか!と驚愕させてくれることもあり得ないとは言い切れませんが、とにかく普通。





前作7th『Naked』が、家入レオらしい問題作で、音的には、邦楽から距離を置いて、原点からもちょっとずれたバンドサウンドというよりは、海外ビルボードチャートというか、K-POPというか、なんか、軸足が変わったなぁ、という印象で、







メッセージ的には、わかりやすく「みんな死んじゃえ」







となってまして、ファンは歓喜しましたとさ(笑)

いや、Painで見せてくれた、帰ってきた死ね死ねレオは本当に良かった!!(笑えない)






そういう、レオの心の嵐具合を予測しつつ、テレビ見れば、踊るさんま御殿とかバラエティ出まくっていて(youtubeではあのテンションで馬鹿笑いしてましたのでファンは分かってた)、かつ、







ライブハウスツアー『Naked』では、レオ的にはもはや『Naked』の気分は過ぎ去ったみたいで、アルバム『Naked』の曲はほぼやらないという暴挙







に出て自由過ぎるレオを再確認し、改めてファンは安堵しましたとさ。。。。。

でも「悩みたいだけ」は生で一度は聞いてみたい。









で、My nameが普通、という話。

ひとりの人間として、というよりは、超高性能ミュージシャンとして、家入レオが普通にアルバムを発表できる精神状況になっていることは喜ばしいことなんでしょう。

家入レオに生かされてきた人間として、恩返しをするようなつもりで今回の「My nameツアー」に課金しました。
(三郷、静岡、名古屋、倉敷、岩国 済、 渋谷×2 未)




正直、特に期待してませんでした。

ベースがイガラシで暴れてくれるかな、ギターはお良さんでワウの顔芸で笑わせてくれるかな、キーボードの康兵さんへの無茶ぶりが楽しみだなぁ、ぐらい。
(今回はキーボードは康兵さんではなかった)










で、迎えた、初日、三郷市文化会館。










こんな楽しいライブは初めてでした(笑)









もう、核となるメッセージとか、そういう問題ではなく、レオがファンと交流したいという思いが痛いぐらい伝わってきて、







無慈悲の女王のように、難易度高いタイミングでのジャンピングを執拗に要求する「ポップコーン」とか、








「シューティングスター」でのシャトルランのようなジャンプ、クラップ、ジャンプ、クラップの連続とか、








もうファン想いのレオの指令に従って、「僕たちの未来」、「Hello to the world」、「ポップコーン」、「シューティングスター」での合唱とか、とにかく、




声帯も筋肉もフルに出し切ることを要求される
『 ドM 』 ライブ(笑)





を展開されて、過去最高に楽しいツアーです。

まともに考察すると、ファンは暴れたい、歌いたいと要求し続けてきたので、






「じゃあやってもらおうじゃん」






というマーケティング的にとても正しい反応を運営側はされていると思います(笑)









この投稿は、倉敷-岩国という連戦から帰ってきて書いてます。

BGMは「Naked」。
聞き返してみると、「Naked」は異様なぐらいに感情を乗せたボーカルをそのままCDに載せていてびっくりする。

レオは歌詞が明確に伝わるように歌うミュージシャンなので、アルバムで歌詞が聞き取れなくて歌詞カードを見たのは「Naked」が初めてだった。
暴れる感情をパフォーマンスとしてもそのまま落とし込んだアルバムだと再確認。








600キロ以上離れたところでのライブツアー連戦から帰ってきて思う。

家入レオを知ることが出来てよかった。
本当に思う。

俺が死ぬまで表現をやめないでほしいと思う。








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